
お寿司屋さんで必ず注文する茶碗蒸し。
とろりとした食感とだしの旨みが病みつきになります。
非常にシンプルなものですが、出汁かげんとあの柔らかさを家庭で作るのが難しい料理でもありますね。
生地にブツブツと穴が開いたり、うまく固まらなかったりと加減のむつかしさがあります。
茶碗蒸しを作るにはちょっとしたコツを覚えれば上手にできます。
そんな茶わん蒸しを上手につくるコツをご紹介します。
茶碗蒸しを上手に作るコツ
茶碗蒸しはシンプルな料理だけに料理の手順の中にコツが潜んでいます。
といっても難しいことはありませんし、複雑でもありませんの、手間を惜しまず作ってみましょう。
卵は泡立てずにまぜる

卵は大きさにもよりますが、Mサイズ1個で2人分の茶碗蒸しを作ります。人数分のボールに卵を割り入れて溶きますが、このときシャカシャカと混ぜて、泡立ててはいけません。はしをボールの底から離さないように動かし卵をまんべんなく混ぜてください。
白身の塊があると蒸した時にムラになりますが、この段階で取り除かなくとも、器に注ぐときに茶こしなどで濾してれますからここでは気にしません。
玉子と出汁は1:3

出汁はカツオと昆布で摂ると良いですが、私は出汁パックで摂ります。
お気に入りはアコメヤのあご出汁。

煮だしたものがペットボトルに入れて冷蔵庫に常備してあります。
溶き卵に混ぜ合わせる出汁の分量がコツで、計量カップに溶き卵を入れ分量を量り、その3倍の出汁を注ぎます。
これを測らずに適当な量で行うと、柔らかすぎて固まらなかったり、逆に少し硬すぎるということがおきます。
味付けは塩だけ

茶碗蒸しの具として入れるものに味付けしている場合があります。タレのついた焼きアナゴ、塩で下味をつけた鶏肉などはそのまま使ってもかまいませんが、タレのついたものは後入れの方がおすすめです。
出汁で溶いた卵に加える調味料は塩だけ。これで、他の素材の風味を生かし、出汁の香りと味が楽しめます。
茶碗蒸しの材料と下ごしらえ

茶碗蒸しの材料
中に入れる具は、料理屋さんのように高級な材料を使わなくても冷蔵庫の中にあるもので作ってもおいしく作れます。
今回は冷蔵庫の中にあるもので作りました。
卵 … 2個
出汁 … 約360㎖
塩 … 小さじ1/4
鶏肉(胸肉) … 4切れ
ちくわ … 薄切り4切れ
椎茸 … 薄切り4切れ
キヌサヤ … 4枚
枝豆 … 8粒
下ごしらえ

具は4人分をそれぞれ、薄切りにしておきます。
鶏肉は先に塩を振っておき、水気をふき取ります。
卵は上のコツのところで記したように、泡立てないように溶いておきます。
出汁を取る場合は常温にして置き、玉子の分量の3倍の量を測っておきます。
茶碗蒸しの作り方
1)溶き卵に3倍の分量の出汁を加え混ぜ合わせます。
2)塩を加え混ぜます。
このとき泡立てないように注意します。
3)この液をザルなどで濾します。
残った白身は無理に濾さないで残します。
このとき泡が出たら取り除くかつぶします。
4)容器に具材を入れます。
具材はいろいろと入れてもかまいませんが容器の1/5程度まででおさまるように。
5)卵液を容器の8分目まで入れます。
熱を加えると膨らみますので入れ過ぎないようにしましょう。
6)容器に蓋をします。蓋がない場合はアルミホイルをかぶせます。
蒸すときに器の中に水蒸気が入らないようにします。
7)蒸し器に蒸気が上がっていることを確認して蒸し器に入れます。
最初強火で3分、そのあと弱火にして10分ほど蒸します。
低い温度の蒸し器に入れると卵が固まりません。
蒸し器のふたは布巾などで包んで水が落ちないようにします。
8)火の入りを確かめる。
火が入っていればそのまま3分ほど置いておきます。
火の入りが弱ければ弱火で更に3分ほど蒸します。
9)みつ葉を飾って完成。
今回、三つ葉がなかったので省略しました。
茶碗蒸しを普段も楽しみましょう

茶碗蒸しは本格的な日本料理と思われているかもしれませんが、簡単にできる家庭料理です。
小さいお子さんも食べられる家庭の味として覚えてほしいと思います。
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