セリ科ウイキョウ属の多年生草本で、ウイキョウ(茴香)の英語名Fennelで呼ばれます。
ヨーロッパ原産で、日本でも栽培されています。

一般的には、主に葉と、大きく育った柄の根元部分を食用とします。
葉のほうは、料理の香り付けなどに使われることが多く、「魚のハーブ」との別名がつくほど魚と相性はよく、生臭さを消すのにも役立ちます。
根元部分は「フィノッキオ」とも呼ばれ、玉ねぎのように炒め物にしたり、スープの具材に使ったり、幅広い料理に使われます。

種はフェンネルシード、フェンネルパウダーとしてスパイスとして使用されます。
甘い香りと苦味が特徴的です。
スパイスとし豚肉や魚の料理、また各種ソースやピクルス、パン、ケーキなど用途は広いですが、やはりとくに魚のにおいや油っぽさを消す効果が大きいです。
カレー粉にも配合され、中華料理の五香粉(ウーシャンフェン)の一つとしても配合されています。
インドでは、食後の口のにおいを消すために口に含んで噛むこともあり、砂糖でコーティングした菓子も見かけることもあります。
フェンネルに豊富に含まれるカリウムが塩分の排出を促進し、むくみの原因となる塩分や水分を排出するのと同時に不要な老廃物をデトックスしてくれる効果があります。また、フェンネルには新陳代謝を促す効果もあり、肥満防止にも役立ちとされます。
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