フェヌグリーク( 英語名:fenugreek)は マメ亜科の一年草植物で、フェヌグリーク属中の代表的な1種です。
地中海地方原産で、古くから中近東、アフリカ、インドで栽培されています。
日本には江戸時代(享保年間)に持ち込まれましたが、農作物として栽培されることはななく、あまり馴染みがありませんが、世界各地で利用されているスパイスです。
葉も利用されますが、黄色い花が咲いた後10〜12cmほどの曲がったさやができ、中に10〜20粒のタネが入ります。
種はひと粒が、ちっちゃな変形した四角いかたちをしていて、淡いブラウン色をしています。
これを乾燥させてスパイスとして利用することが多いです。

焦げた砂糖のような甘い香りとセロリにも似た独特の香味、苦みをもっていて、カレーの風味には欠かせないスパイスです。
もやし(スプラウト)としても利用されたり、アメリカではチャツネに、エジプトではパンにも利用されます。
種子から抽出したエキスはタバコのフレーバーや、模造メープルシロップの添加香料などに使われているそうです。
たんぱく質、ミネラル、ビタミンをたっぷり含んでおり、ヨーロッパでは古くから口腔病、胃腸障害の薬草として広く利用されていました。
漢方では補腎や、強壮、健胃に良いとされています。
最近では、2011年、動物実験によってフェヌグリークが脂肪蓄積抑制や血中コレステロール低下に関与することが報告されています。